脳の血流と幽霊

【タイトル】脳の血流と幽霊 〜寝不足とデスクワークがもたらす幻覚体験の正体〜


はじめに:見えた!?それとも気のせい?

「ん?今、誰か通った……?」
夜中の2時、静まり返った部屋で、パソコンの画面に集中していると、視界の端に“何か”が動いた気がする。慌てて振り向いても、そこには誰もいない。

そんな経験、ありませんか?

特に、寝不足が続いたときや、長時間デスクワークをしているときに、妙な気配を感じたり、空耳が聞こえたりすることがあります。私は在宅で仕事をしているのですが、夜中に「誰かが背後に立っている」ような気配を感じて振り返る瞬間が、これまでに何度もありました。もちろんそこに誰もいません。

これって、もしかして幽霊……!?

でも、冷静に考えれば、これは“幽霊”のせいではなく、脳の血流が原因かもしれません。今回は、私自身の体験談をもとに、なぜ「見えないはずのものが見えるのか」「ありえない音が聞こえるのか」を、わかりやすく解説していきます。


1. なぜ幽霊は「寝不足のとき」に出やすいのか?

まず、私の体験を少しだけお話しします。

在宅ワークの仕事柄、納期が迫ってくると、夜中まで作業を続けることがよくあります。特に徹夜明け連日の睡眠不足が続くと、普段なら気にしないような“気配”を感じることが増えます。

  • 暗い部屋の片隅に人影があるような気がする
  • 物音がしないはずの部屋で「カサッ」と音がする
  • 背後に誰かが立っている気がして、ゾクッとする

これらは、ただの「気のせい」ではありません。実は、脳の血流の変化が大きく関わっているのです。


2. 脳の血流が下がると何が起きるのか?

長時間座りっぱなしのデスクワークをしていると、足の血流が滞ります。これは誰でも感じることがあるはずです。足がしびれたり、体が重くなったりするのは、血液が重力の影響で足にたまり、脳への血流が少なくなっているからです。

このとき、脳に必要な酸素や栄養が十分に届かなくなります。特に**後頭部(視覚を司る部分)や側頭部(聴覚を司る部分)**の血流が低下すると、次のような現象が起こります。

  • 「目の錯覚」:光のちらつきや影が見えることがあります。これが「人影が見えた」と感じる原因です。
  • 「幻聴」:聴覚の処理が乱れ、カサッという物音が聞こえることがあります。無音のはずの部屋で音がするのはこのためです。
  • 「奇妙な気配」:脳の「危険察知モード」が強まると、誰もいないのに「背後に誰かいる」と感じることがあります。

これらは、**「幽霊」ではなく「脳の仕業」**だと言えます。


3. 私の体験談:見えた?聞こえた?を繰り返した恐怖の夜

ある夜の出来事です。

納期が迫っていたため、夜9時頃から朝方5時まで、ほぼぶっ続けで作業をしていました。コーヒーを片手にパソコンの画面を睨み続け、ついに作業が終わったのは朝の6時。

そのとき、ふと視界の左端で**「スッ」と何かが動いたように見えた**のです。

「えっ?」と思い、すぐに振り返りましたが、そこには何もありません。

一瞬、背筋がゾクッとしましたが、「まぁ、疲れてるだけだろ」と自分に言い聞かせ、再び仕事に戻ります。しかし、また数分後、今度は背後で「コトッ」という音が聞こえました。

もちろん振り返りましたが、誰もいません。これが2回、3回と続くと、さすがに「何かいるんじゃないか?」と思い始めます。


4. どうしてこんな現象が起こるの?

こうした体験は、ストレス・睡眠不足・デスクワークの三重コンボが原因だと考えられます。

  • ストレス:脳はストレスを受けると「危険に備えよ!」と体を警戒モードにします。これが「背後の気配」を感じる原因です。
  • 睡眠不足:寝不足の状態では、脳は夢と現実の区別が曖昧になります。だから、起きているのに夢のような幻覚を見るのです。
  • デスクワーク:長時間座ると、全身の血流が滞り、視覚や聴覚を処理する後頭部・側頭部の血流が悪化します。

これらが合わさると、普通の環境でも**「幽霊がいるような気がする」**状態になります。


5. どうすればこの現象を防げるのか?

では、これを防ぐ方法はあるのでしょうか?

  1. 定期的に立ち上がる
    • 1時間に1回は立ち上がり、ストレッチをして血流を促しましょう。
  2. 目の疲れを取る
    • 目の疲れも「見えないはずのもの」を見る原因になります。ブルーライトカットの眼鏡を使ったり、目を休めましょう。
  3. 適度な仮眠を取る
    • 徹夜は脳へのダメージが大きいです。20分程度の昼寝は、幻覚を減らすのに有効です。
  4. カフェインの取りすぎに注意
    • カフェインは目を覚ます効果がありますが、過剰摂取すると「不安感」を増大させます。これが幻覚の一因になることもあります。

6. 結論:幽霊の正体は……?

結局のところ、「幽霊が見える現象」の多くは、脳の血流の乱れやストレス、睡眠不足が原因と言えます。

私自身、何度も「幽霊か!?」とビビった経験がありますが、今では「どうせ疲れてるんだな」と割り切るようにしています。もし、あなたも「背後の気配」を感じることがあるなら、休憩を取って、血流を改善してみてください。

「幽霊に会いたいなら、寝不足で徹夜しろ」なんて言う人もいますが、これってあながち間違いじゃないのかもしれません。


最後に

「幽霊が出た!」と叫びたくなるとき、それは本当に幽霊かもしれませんが、**それ以上に「あなたの脳がSOSを出している」**のかもしれません。

もしも、あなたの背後に気配を感じたときは、パソコンの電源を落として、しっかり寝ることをおすすめします。

さぁ、今夜も良い眠りを……おやすみなさい。

……背後に、誰かいませんか?👻


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